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スティーブ・ジョブズの名言を時系列で振り返る スピーチ・名言まとめ

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大学を中退したヒッピー、家のガレージで仲間とともに会社を創業。
すぐに会社は大成功、億万長者に。


だけど、最高に情熱を傾けて作り上げたプロダクト・マッキントッシュは売れず。
そして、自分が他社から引き抜いた社長と対立して会社をクビに。
その後、別の会社を作ったが全くうまくいかない。


そんな中、成り行きで買った会社が世界初の CG アニメ映画で大成功。
創業した会社に出戻り、革新的なデバイス、サービスを作り上げる。


そんな、そんな、波乱万丈な人生を送ったスティーブ・ジョブズ。
彼の名言を時系列で振り返ります。

ジョンス・スカリーをスカウト(1981 年)

Do you want to spend the rest of your life selling sugared water, or do you want a chance to change the world?


このまま一生砂糖水を売り続けたいのか、それとも私と一緒に世界を変えたいのか?


当時ペプシコーラの事業担当社長をしていたジョンス・スカリー。

そのスカリーをアップルコンピュータに引き抜くために使ったのがこのフレーズ。


このころから、コンピュータを通して世界を変えるというビジョンがスティーブにはあったんでしょう。

Academy of Achievement でのスピーチ(1982)

The key thing is that if you're gonna make connections which are innovative, you've — to connect two experiences together, that you have to not have the same bag of experiences as everyone else does


大事なことは、おもしろいことを組み合わせないといけないということ、2 つの経験を組み合わせる。ほかの人と同じ種類の経験をしちゃいけない。

このときスティーブ 27 歳。

晩年のスピーチと比べるとスピードも速く、あまり聞きやすくありません。

でも、スティーブの若いときの考えが分かる貴重なスピーチです。


スピーチ全体にわたって、ユニークな経験をすることの重要性について話しています。

仏教徒にランチをおごれ、2 人同時に愛せとハチャメチャなことをいう、

その一方で、社会に貢献することの大切さを語っている。


カウンターカルチャーの対抗意識と理想主義が同居してます。

Secrets of Life(1994)


"When you grow up, you tend to get told that the world is the way it is and your life is just to live your life inside the world, try not to bash into the walls too much, try to have a nice family, have fun, save a little money. That’s a very limited life. Life can be much broader, once you discover one simple fact, and that is that everything around you that you call life was made up by people that were no smarter than you. And you can change it, you can influence it, you can build your own things that other people can use. Once you learn that, you’ll never be the same again.
"The minute that you understand that you can poke life and actually something will, you know if you push in, something will pop out the other side, that you can change it, you can mold it. That’s maybe the most important thing. It’s to shake off this erroneous notion that life is there and you’re just gonna live in it, versus embrace it, change it, improve it, make your mark upon it.
"I think that’s very important and however you learn that, once you learn it, you’ll want to change life and make it better, cause it’s kind of messed up, in a lot of ways. Once you learn


人は大人になるにしたがって、こう言われるようになる。
世界にはルールがあって、人生っていうのはその世界の中で生きること、あんまりその壁を叩いたりしてはいけない、
良い家庭を持って、
程よく楽しんで、
お金をためなさい。
だけど、それっていうのは、すごく限定された生き方なんだ。
人生はもっと広がるんだ、ひとつの事実をみつければね。
それは、自分の周りの人生というのは、あなたより賢くない人が作ったものということ。
そして、それは変えることができるんだ。
影響を与えることができる、ほかの人が使うものを自分で作ることもできる。
一度、これが分かればもうあなたは別人だよ。
それが、わかったらすぐにあなたは人生を動かすことができる。
何かを押したら、別のところから何かが出てくるように。
人生を変えられる、自分で作り上げられるんだ。
多分、これが一番大事なことだね。
それは、人生は目の前にあるもので、その中で生きなきゃっていう間違った考えを振るい落とすこと。
そうじゃなくて、人生を抱えて、変えて、良くして、自分の生きた証を残してくってこと。
それが一番大事なことだね。
それを一度知ったら、自分の人生を変えてよくしたいと思うはずだよ。
だって、人生はいろいろと面倒なこともあるからね。
それを知ったら、人は別人になるはずだよ。

アップルを辞めていた時期のスティーブ。
すごいことを言っています。

Lost interview(1995)


Ultimately it comes down to taste. It comes down to trying to expose yourself to the best things that humans have done and then try to bring those things in to what you're doing.
(どうやってそれが正しいとわかるのですか??)


結局それは、センスなんだ。
それは、これまでの人類が達成してきた偉大なものに触れて、それをどうやって自分がやっていることに取り込んでいくかということになるんだ。

アップルに復帰する直前のインタビュー。
このインタビューは映画にもなった。

この時期のスティーブは、エネルギーに溢れて、切れに切れまくっている。
インタビュー全部が名言にしても良いぐらいの内容。


その中でも、クライマックスが上記のパート。


コンピュータ産業の黎明期には、それを正しい方向にもっていくことが大切、
最初にどういう方向に向かうかで、後々の成果が大きく変わると話した後、
インタビュアーに「どうやってそれが正しいとわかるんですか?」と聞かれての回答。


それまでのスラスラと質問に答えてきたジュブズが少しのポーズを置いてから、答えている。

Apple 社内向けプレゼン(1997)


Marketing is about value
Apple at the core – its core value is that we believe that people with passion can change the world for the better."


アップルのコアバリューとは、情熱のある人々は世界を良くすることができるということです。

この動画は、一度アップルを追い出されたスティーブ・ジョブズが、アップルに復帰後に社内向けに行ったプレゼンテーション。

アップルの新たなマーケティング、ブランド戦略について話している。


今では信じられないかもしれないが、当時アップルは倒産の危機に瀕しており、会社や従業員にとって先が見えない厳しい状況でした。


この状況の中、ジョブズが行ったことの一つがこの「アップルのコアバリューを取り戻す」というマーケティングキャンペーン。

そういった意味でこのプレゼンテーションは、まず従業員にアップルとはどういう会社なのかを考えてもらうとても大切な機会だったと考えらる。


ショートパンツ、サンダルに黒のタートルネックと会社経営者とは思えない服装ですが、内容はとても素晴らしいプレゼンテーション。

スタンフォード大学の卒業式(2005 年)


2005 年にスタンフォード大学の卒業式で卒業生に向けて行ったスピーチです。
大学中退のジョブズが優秀なスタンフォードの卒業生に対して、彼の人生について話しています。


スピーチは、きれいな 3 部構成となっていて、彼の人生におけるストーリーとともに 3 つことが述べられています。

① Connecting the dots.

点と点はつながる

② Love and loss.

愛と喪失

③ Death


3 パートそれぞれのポイントを見ていきましょう。

① connecting the dots.

Again, you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.
So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
Because believing that the dots will connect down the road will give you the confidence to follow your heart even when it leads you off the well-worn path and that will make all the difference.


点(興味を持って取り組んだこと)は、先にそのつながりを見通せるものではない。
点は後からつながるものなんだ。
だから、それらの点が将来つながると信じることが大切。
そして、そう信じることができれば自分の信念に従うことができる、たとえまっとうな道から外れたとしてもね。
そして、それが結果につながるんだ。

興味を持って取り組んだこと、それは将来きっとつながる。それを信じること。


大学を中退した後に、興味に従ってカリグラフィーを学んだこと。

当時は、それが何の役に立つかわからなかったけど、のちに最高にクールなマッキントッシュを作ることに結実したことを話している。

② love and loss.

You’ve got to find what you love. And that is as true for work as it is for your lovers.
Your work is going to fill a large part of your life, and the only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work. And the only way to do great work is to love what you do. If you haven’t found it yet, keep looking. And don’t settle. As with all matters of the heart, you’ll know when you find it.
And, like any great relationship, it just gets better and better as the years roll on. So keep looking. Don’t settle.


自分の好きなことを見つけないといけない。
恋人もだけど、仕事でもそう。
仕事はあなたの人生の大部分を占めるはず。
そして、本当に満足できるのは自分が思う良い仕事をしたとき。
そして、良い仕事をする唯一の道は好きなことをすることだ。
もし、それをまだ見つけてないなら、探し続けた方が良い。落ち着いてちゃだめだ。もし、それを見つけたら絶対にわかるから。
ほかの良い関係にも言えることだけど、好きなこととの関係はどんどん良くなるよ。

会社をクビになったこと(loss)と、それでも好きなこと(love)を見つけ、仕事にすることの大切さについて話している。

jJobsandWoz

③ death

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma — which is living with the results of other people’s thinking.
Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.


人生は限られている。
だから、それを無駄にしてはいけない。
ほかの人が考えた、偉そうな教義にかぶれてはだめだよ。
自分の内なる声を他人の雑音で乱してはダメ。
大事なことは、自分の信念と直感を信じる勇気を持つこと。
それらは、あなたがどうなりたいかわかってるから。
大体のことは 2 の次でいいよ。
死を意識する。
まるで鎌倉時代の禅僧・道元のようです。
ガンになった経験を例に、死について考えることの大切さについて話しています。
Stay hungry stay foolish
ハングリーであれ。
フーリッシュであれ。

この言葉でスピーチを閉めています。


これはスティーブ彼が話しているように、カウンターカルチャー世代の雑誌「ホールアースカタログ」の裏表紙にあった言葉です。


彼は成功してからも 60-70 年代のカウンターカルチャーの価値観を信じていたようです。


ちなみに、スティーブは言葉は写真の下(beneath)にと言って、いますが、実際はこの言葉は写真の上(above)にあります。

記者会見(2007)


"Our goal is to make the best personal computers in the world and make products we are proud to sell and would recommend to our family and friends.
We want to do that at the lowest price we can.
There is some stuff in the industry that we wouldn't be proud to ship and wouldn't recommend to our family and friends. We just can't do it.
We just can't ship junk."


私達のゴールは、世界で一番のコンピュータを作ること、家族、友達に自身を持って勧めることができる製品を作ること。
それで、できるだけ低価格で実現したい。
業界には、家族・友達に自身を持って奨めることができないものもある。
私達はそれは許容できない。
クズを出荷することはできないんだ。

企業ミッションはシンプルに。


元アップル社員のガイ・カワサキ曰く、会社のミッションはシンプルにすべきとのことです。

まさにそれ。

iPad2 発表(2011)


“Technology alone is not enough. It’s technology married with the liberal arts, married with the humanities, that yields the results that makes our hearts sing.


テクノロジーだけではダメなんだ。
テクノロジーがリベラルアーツと一緒に、ヒューマニティと一緒になるとみんなの心が躍るような結果が得られるんだ。

スティーブは、テクノロジーとヒューマニティ―の交差点に立つことが大切だと考えていたようです。


今、スマホなり、素晴らしいデバイスを簡単に手にすることができる。
それを本当に賢く使えていますか、そう問われている気がする。

The Crazy Ones (1997 年、2011 年)


The people who are crazy enough to think they can change the world, are the ones who do.


世界を変えれる信じるイカレタ人達、それが実際に世界を変えるんだ。

先に挙げた、マーケティングキャンペーンの CM。

原点に返るときは自分のヒーローを思い出すとよいと、スティーブは考えたらしいです。


この動画は、アップル本社でのスティーブの追悼セレモニーのものです。

ナレーションはスティーブ自身によるもの。

このナレーションは実際の CM では使われなかったものです。


スティーブは、この CM のコピーを考えるにあたって、若手のコピーライターの持ってきた原稿をいかにも広告屋が考えるコピーということで怒鳴り散らしたらしいです。

そのコピーライターは 2 度と現れなかったらしいです。


スティーブ自身が考えた文言も入っています。

WRITER

サムネイル
はるちか
英語講師
TOEIC 975点 英検1級
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