[書評] 世界一わかりやすい英作文の授業
世界一わかりやすい英作文の授業
対象者
- 初学者〜
- ライティング、スピーキング力を伸ばしたい人
本の特徴
- スタディサプリ英語講師、関正生氏の本
- 英語のライティング、スピーキングについての考え方がわかる良書
- ライティング(英作文)だけではなく、スピーキングにとっても有効な方法論
ポイント
試験勉強では学ばないけど大切な表現
スタディサプリ英語講師、関正生氏による 英作文(ライティング) に関する本です。
“日本語をどのように英語に変換しいくか” その考え方がまとめてあり、ライティングまたはスピーキングの発想法を学ぶことできます。
単語、文法もある程度やったけど、なかなか話せるようにならないという人にはヒントになる内容だと思います。
英語でメッセージを伝えるために一番大事なことは 「子供に説明する発想」 と著者は言っています。
例えば「それの賞味期限は今日です」はどのように英訳しましょう。
「賞味期限」という単語がわからなくてとまってしまうかもしれません。
そこで 「子供に説明する発想」 を使いましょう。
小さい子供に「賞味期限」という言葉は使わないと思います。
おそらく 「今日、食べなさい」 と伝えると思います。
このように簡単な日本語で考えると 「You have to eat it today.」 と訳せるようになります。
「子供に説明する発想」
他にも 「子供に説明する発想」 の例を見てみましょう。
「賞味期限は今日です。」
→「子供に説明する発想」で簡単な日本語にする
→「今日、食べなさい」
→「「You have to eat it today.」
「イタリアに留学する」
→「子供に説明する発想」で簡単な日本語にする
→「イタリアで勉強している」
→「He is studying in Italy.」
で OK です。
英会話がうまい人というのは、けっして多くの単語やフレーズを知っている人ではなく、
この 「簡単な日本語への置き換え」 がうまくできてメッセージをうまく伝えることができる人だと思います。
本書には「子供に伝える発想」以外、英語と日本語との考え方の違いなど英作文をするときの様々な押さえるべきポイントがまとまっています。
一通り本書に目を通して理解することで、その後のライティングやスピーキングの学習の指針となるでしょう。
他のポイント
本書には以下のようなポイントが解説されています。
英文は「子供に説明する」発想で書いてみる。
「ネコの手も借りたい」→「超忙しい」「I am very busy.」
「そんなの朝飯前」→「簡単」「It is easy.」
英米人にとって「あいさつ」はお祈り
(I wish you)Good morning.
一般化「〇〇のひとつ」
「セミ」→ 昆虫のひとつ「an insect that lives in hot places」
具体化「たとえば〇〇」
「連絡ちょうだい」→ 電話ちょうだい「Please call me.」
否定文 ⇔ 肯定文
「月曜以外は手がふさがっています。」→「月曜は暇です」I am free on Monday.
誰にでもあてはまることには「You」を使う
理由・目的をきちんと伝える
使い方
まずは、本書を簡単に読んで、フレーズの意味や使い方を理解していきましょう。
その中で必要だと思うフレーズは暗記をしていきましょう。
英会話の学習の途中でも、ときどき本を開くとスピーキングのヒントがみつかるかもしれません。
まとめ
- ライティング、スピーキングに役立つ発送法が学べる
- 英訳するときは「子供に伝える発想」で直訳ではなくメッセージを伝えていくことが大切
WRITER
- はるちか
- 英語講師
TOEIC 975点 英検1級